作業療法とは何?

作業療法士の濵宮です。

みなさんは、リハビリを受けるとき、担当となる療法士の職業を知っていますか?

まず出会うのは理学療法士(PT)です。TVや新聞などのメディアで目にするのもだいたいが理学療法士。訪問の現場でも、理学療法士が1番多いです。でも、リハビリの専門職は理学療法士、作業療法士(OT)、言語聴覚療法士(ST)など、いろいろあります。

 

理学療法って、歩く練習したり、トレーニングするやつでしょ、じゃあ、作業療法ってなに? となります。

作業療法士協会が提示している、作業療法の定義は・・・難しい長文なので、簡単に説明してみようと思います。

 

作業療法とは、人々の健康、幸福を促すために行う、治療、指導、援助です。

それを行うとき、”作業”を用いたり、”作業”につなげたり、”作業”に焦点を当てます。

 

この場合の”作業”とは、歩く、食事をする、入浴といった基本的活動から、調理をする、運転する、パソコン操作するといった、応用的な活動、読書や音楽鑑賞、写真撮影、園芸といった趣味的活動まで、その人にとって、意味ある活動を指します。

 

何か作業に没頭することで、沈んだ気持ちが軽くなったり、身体が楽になったりといった経験は日常的に感じたことがあると思います。歴史をさかのぼると、古代から養生法として、運動、沐浴、レクリエーションなどがあったそうです。

作業療法の源流は、18,19世紀にヨーロッパやアメリカでの精神医療で起こった革命です。その後、道徳療法として広まり、アメリカでのアーツアンドクラフト運動(手工芸で人間らしさを取り戻そう!)、世界大戦を経て、20世紀はじめに作業療法(Occupational Therapy)が誕生します。

日本では、20世紀初めの精神科医たちが治療に作業を用いていたようです。少し遅れて、肢体不自由児療育での機能訓練も始まります。1940年代からは精神科の場面で生活療法として作業やレクリエーションが用いられていきます。そして1965年、理学療法士とともに作業療法士が国家資格として定められました。

作業療法が対象とするのは、子どもから大人まで、あらゆる年代の方々。その活動の場は、医療、介護、福祉をはじめ、保健、教育、労働、司法の領域にも広がります。

 

作業療法は、基本的な動作能力から社会のなかに適応する能力まで、3つの段階の能力を維持、改善し、「その人らしい」生活の獲得を目標にします。その人を取り巻く環境をよりよく整備する働きかけも行います。(作業療法士協会パンフレットより抜粋)

 

つまり・・・心、身体の機能から日常生活の活動、地域活動への参加や就学就労まで、生活のあらゆる場面に対して働きかけていきます。

 

では、実際の作業療法ではどんなことをしているのか。

次回、紹介していこうと思います。